“LSCAT杯”浙江省笔译大赛二等奖作品 (日语1907班 王文成)

发布时间:2023-03-10

届“LSCAT杯”浙江省笔译大赛

二等奖

项目:日译汉

日语1907班王文成

縄文時代にすでに確認できる鳥食は、歴史の推移とともに徐々に体系化され、洗練され、室町時代後期ともなると、非常に多彩な野鳥料理が生み出された。そして、それが江戸時代の爛熟した鳥食文化の基礎となった。鳥食文化の全盛期となった江戸時代には、江戸周辺で行われる鷹狩という儀礼行為によって、将軍の威光と社会秩序を保とうとした幕府が、江戸周辺農村の鳥猟とそこから江戸への鳥の流入、そして江戸における鳥商売を厳重に管理し、統制しようと目を光らせた。

 可以确认,食鸟在绳文时代就已经出现了。鸟肉的加工技艺随着历史的发展而日益精湛、系统化,到了室町时代后期,出现了丰富多样的野鸟料理。这是江户时代成熟的食鸟文化的基础。在食鸟文化全盛期的江户时代,幕府在江户周边举行鹰狩的礼仪仪式,来维持将军的威望和社会秩序;严密监视江户周边农村的猎鸟和江户的鸟流入,严格管控江户的鸟买卖。


王権による狩猟の支配は、歴史上、世界の広い範囲で見受けられるが、巨視的な観点からいえば、江戸幕府の鳥猟や野鳥流通の統制は、そのような王権による自然支配の類例といえるだろう。この野鳥の統制は、将軍が住まう江戸に特有の現象で、京阪などのほかの地域ではここまでの厳格さはなかったようである。その点で、江戸の鳥食文化は、天皇制を維持しながら、京の都から離れた江戸で実質的な「王権」を簒奪した徳川政権が生み出した文化だともいえる。

 历史上,王权对狩猎的统治在世界范围内广泛存在,从宏观的观点来说,江户幕府对猎鸟和野鸟流通的控制,可以说是一种王权对自然的统治。这种对野鸟的控制,是将军居住的江户特有的现象,京都、大阪等其他地区似乎没有那么严格。从这一点来看,食鸟文化可以说是既保留天皇制、又在远离京城的江户篡夺了实际“王权”的德川政权创造的文化。


江戸では武士や裕福な町民たちも、料理技術を習得した専門の料理人たちによって生み出された鳥料理に舌鼓を打っていた。贈答にも使われる贅沢品である野鳥の商売は、経済的にうま味があったため、堅気の商人のみならず、侠客や詐欺師、密売人といったアウトローたちも群がった。

 在江户,武士和富裕的城市居民也对技艺高超的专业厨师们制作出的鸟肉料理垂涎欲滴。野鸟成为了人们送礼时的奢侈品,在经济上颇有甜头,因此不仅吸引了正经商人,也吸引了侠客、骗子、走私贩子等目无法纪的人们。


江戸では武士や裕福な町民たちも、料理技術を習得した専門の料理人たちによって生み出された鳥料理に舌鼓を打っていた。贈答にも使われる贅沢品である野鳥の商売は、経済的にうま味があったため、堅気の商人のみならず、侠客や詐欺師、密売人といったアウトローたちも群がった。

 江户周边的农村,为江户提供野生鸟类,通过鸟类生意与江户建立起了紧密的联系。在那里存在合法的狩猎,同时,非法盗猎以及将非法猎物偷运到江户的走私活动也十分猖獗。目无法纪的人们中,有的人能巧妙地钻过监视的空子,赚得盆满钵满,但也有的人却束手就擒,受到严惩。鸟类产地的村庄还有一套集体机制,规定了狩猎方式和狩猎时间,进行共同狩猎。


野鳥を江戸に供給する江戸の周辺の農村地帯は、鳥商売を介して江戸と密接につながっていた。そこでは合法的な狩猟が行われていたとともに、非合法な密猟や、それを江戸へと隠して運び込む密輸も横行していた。アウトローたちのなかには、その監視の目を巧みにかい潜り、稼ぎを上げる者がいたが、一方で、あえなく捕縛され、厳罰に処される者もいた。鳥産地の村には、狩猟方法や狩猟期間を規制し、共同で狩猟を行う共的な仕組みも存在した。

 日本的食鸟文化,形成了鱼和其他动物的饮食文化中看不到的、围绕政治、经济、社会、礼仪等复杂的文化综合体。但这个文化综合体,在现代化的过程中崩溃了,结果现代日本人忘记了野鸟的味道。