第七届“LSCAT杯”浙江省笔译大赛
一等奖、笔译之星
项目:汉译日
日语1908班周澍
冬是穿着素服的白衣天使,它优雅恬静,让您感悟到它圣洁又亲切。
冬は白い服を着た白衣の天使である。優雅で静かで、純潔さと親しみを感じさせられる。
初冬,绿树慢慢变成灰褐色,风也变得尖啸而寒冷刺骨,花谢果落了,只有菊花还在寒风中摇曳。沿路的树叶变得枯黄而纷纷落地,冬天便这样来了,而且愈来愈寒冷。
冬の初め、緑の木々は次第に灰色の褐色に姿を変え、風も鋭くうなって骨にしみるように寒くなる。花は枯れ、果実は落ち、ただ菊だけがまだ木枯らしの中で揺らめいている。道ばたの木の葉も黄色く枯れ舞い落ちてゆく。このようにして冬はやってきて、そして、ますます寒くなっていくのである。
一棵棵光秃秃的树枝,在寒风中吹着口哨,周围是一片寒冷,一片静寂,你是否感悟到在那枯叶覆盖的大地之下又蕴藏着深厚的新的生命?树枝虽是光秃秃的,但树的根却深深地扎在土层中,汲取养料,在静寂中积蓄力量,一旦春天到来,这种新的生命力便勃发出来——先是那临岩怒放的迎春花,再是那如火似霞的桃花,然后是如燎原之火的百花次第开放。
枯木立の枝が寒風のなか口笛を吹いていて、周りは寒さと静けさに包まれているが、その落ち葉に覆われた大地の下に深みのある新たな命が育まれていることを、あなたは感じるだろうか。木の枝は丸裸だが、木の根は土に深く根ざしていて、養分を吸い上げ、静寂のなかで力を蓄える。ひとたび春がやってくると、この新たな生命力ははじけるように芽吹いていく――最初に岩に臨んで咲き誇る黄梅、次に火のような霞のような桃の花、そして燎原の火のごとく百花はつぎつぎと花開いていく。
当冰雪覆盖着大地,冬以坚冰窒息的小泉、小溪,一任飞雪铺天盖地时,大地茫茫,举目皆白。这时,别以为周围只有单调的苍白和乏味的冷寂,也不要以为万物一切都回归了自然,它们之中,还有不畏严寒而傲霜斗雪的英勇之士,梅花就是“香自苦寒来”的。为此,谁又能否认冬同样是生命旺盛的竞技场?从这里,可以丈量一个不息生命的厚度,可以洞烛一切灵物的纯度。透过冬的冰层,可以发现冬的天地最明亮。冬是幽静安宁的季节,但不是安眠,而是一种积蓄酝酿。这时,我想起古人说的一句话:“夏天可畏,冬天可爱。”
氷雪が大地を覆うと、冬は熱く固い氷で小泉と小川の息をふさぎ、風に舞う雪が天地を覆いつくすがまま、大地は茫々として、視野は真っ白に染まる。このとき、ここにただ単色の白と味気ない寂しさだけあると思わないように。万物のすべてが自然に回帰したとも思わないように。そのなかには、厳しい寒さにおののくことなく、霜も雪をも恐れない勇ましい戦士の姿がまだある。梅花の香りは厳しい寒さから生まれるものなのだ。だからこと、冬が変わらず生命の躍動する競技場であることを、誰も否定することはできない。ここに、とどまることのない生命の厚みをはかり、あらゆる霊的な存在の純度を見とおすことができる。冬の氷の層を通して、冬の天地こそもっとも明るいことに気づく。冬は静かで安らかな季節だが、それは眠りの時ではなく、力を蓄え引きおこす季節なのである。この時、私は「夏は恐ろしい、冬は愛しい」という古人の言葉を思い出す。
冬,它浓缩了一春一夏的欢乐与热情,抒写着一串串秋的盈盈豪情,它用你对大自然殷切的期待而凝结成亮丽剔透的六角形诗帆,洒向空旷的大地,预示着来年的喜讯。
冬。そこには一春一夏の喜びと情熱が濃縮され、一連の秋に満ち溢れた豪気が描き出される。あなたの大自然に寄せた切なる期待で凝結された美しく透き通った六角形の詩の帆を広々とした大地にまき散らし、来る年の吉報を予言する。
冬,深藏着春夏秋的真情实意,用多彩的笔勾勒出写意的横竖撇捺点,展示出冬的意蕴。你若嫌其苍白单调,那就得用心去感悟它。走进冬的怀抱,需要有与寒风暴雪搏击的勇气和信心,需要能忍受冬的冷酷。冬没有百花争艳的烂漫,也没有莺歌燕舞的活泼,面对冬,需要的是勇往直前不懈搏击!
冬は、春夏秋の本当の気持ちを深くしまいこみ、多彩な筆で心の動きのままに描き出すその筆画は、冬の内側にある深い意味をはっきりと表現している。もしその単調な白を嫌うなら、心でそれを感じとるしかない。冬の懐に入るには、寒風豪雪と戦う勇気や自信が必要であり、冬の冷酷さによく耐えることも必要だ。冬には百花繚乱の華やかさはないし、鶯がさえずり燕が舞うような活気もない。冬に向き合うには、勇往邁進し絶えずに戦っていかなければならないのだ。